近畿日本鉄道860系−走行音
上野市
西大手
近畿日本鉄道860系−車両説明
800系に続く車両として、昭和36年に登場した車両です。

車両は、先に登場した800系と同じ18m級の車体ながら、側扉は両開きとなり、支線での運用も
考慮されていた関係から、2両固定編成となりました。
800系の前面は非貫通式だったのに対し、この車両では貫通式に変更され、前照灯も当初から2灯式を
採用しました。
新生駒トンネル完成後は、京都線や橿原線で活躍するようになり、当初は丹波橋から経由して、
京阪電気鉄道にも乗り入れてました。
架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した際に、MG(電気発電器)とCP(電気空気圧縮機)をTcに移設
したほか、京都線・橿原線の車両限界拡張が行われた際には、ドアステップが取り付けられました。

京都線・橿原線から田原本線で活躍していた同型式は、伊賀線車両の近代化を図るために、狭軌化して
転属となりましたが、この際、南大阪線で活躍していた6800系の台車とモーターを利用して転属しました。
また、この際に820系から860系に改番しています。
田原本線の大型化とワンマン化に伴い、8400系に押し出される形で残りの820系も伊賀線に転属し、
同線で活躍していた880系(旧800系)を置き換えています。

なお、この転属組から冷房改造と車体更新が行われ、先に伊賀線で活躍していた車両も順次、改造を

受けました。

861編成と866編成は、忍者の郷を走ることから、くの一のペインティング車両となり
(861編成は緑、866編成はピンク)、863編成は登場時のカラーリングに戻されました。
平成19年に、近鉄から連結子会社に分離した「伊賀鉄道」に譲渡されましたが、車両形式はそのまま
引き継がれています。
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