大阪市交通局30系−走行音
文の里
阿倍野
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大阪市交通局30系−車両説明
高度経済成長期の昭和42年に登場した車両で、昭和45年の大阪万博のアクセスを担う立役者となった
車両です。

車体はセミステンレスとアルミの2タイプがあり、屋根肩は側板と突き合わせ、前面はフラットな切妻、
側扉は片側4ヶ所設置され、戸袋窓は簡略されました。
座席はFRP製基板のベンチタイプで、暖房も設置されていませんでした。
制御装置は抵抗制御で2両1ユニットとする1M8C方式となり、編成が長くなったときの付随車の組み
込みを考慮して、主電動機出力が120kWに増強されています。
制動装置は国内初の全電気指令ブレーキが採用されましたが、運転台は従来の縦軸2ハンドルタイプに
なりました。

昭和48年からの増備車は、新造時から暖房装置が設置、貫通路の引き戸も備え、座席も布地貼りに
変更されました。
また、アルミ車に関しては大型形材の使用によって、屋根肩に丸みが付くなどのマイナーチェンジが
行われています。
当初は7000・8000形と名乗っていた同車は、翌年の新造車から30系に改められていますが、
大阪万博の後も増備が進められ、最盛期には北大阪急行の買い取り車も含めて、約360両ほど製造
されました。

平成4年から冷房改造が行われ、ダクトは工事簡略化のために屋根の上に外付けされています。
また、車内は冷気を攪拌(かくはん)するためにローリーファンが取り付けられました。
この内、3492・3493・3499の3両は冷房化の際に先頭車から形式変更されています。

新20系の登場で廃車や転属が行われ、一時期は抑速ブレーキを設置し中央線に配属されたり、
車内信号を搭載して千日前線にも配属されましたが、昭和48年以降のステンレス車と昭和51年以降の
アルミ車(当初から谷町線配置)以外は各線区の新20系増備によって廃車となりました。

尚、冷房改造時に先頭車から形式変更された3両はステンレス車です。
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